ひょん先生は背中で語りたい

精神科医。いじめられ体質から成長中。月曜日更新予定。

休職6か月の間にやってよかったこと

こんにちは。

去年の年末から休職期間に入って、半年ほど経過しました。頭の回転もまずまず回復中です。ブログ書けてるし。

休職期間中の過ごし方、しておいたことでよかったことを今回は書いていこうと思います。療養については、運動、栄養、マインドフルネスを大切にしています。気になる方はこちらの記事も参考にどうぞ(上向きメンタルになるために取り入れてほしい3つの習慣 - ひょん先生のブログ )。

今から休職中の方や、休職が続いて先が見えなくなっている方の参考になると嬉しです!

 

 

①断捨離

特にメンタル不調での休職の場合、思考力の低下や集中力の低下が起きているのではないかと思います。休職によって二次的に自信がなくなったり、休んだことで罪悪感を感じて落ち込むこともあると思います。

部屋が汚いと頭はさらに働きにくくなるし、気持ちも落ちこみやすくなります。断捨離するのは大変だけど、終わったあとの爽快感もあります。

また、私の場合は、部屋を掃除してみて、私のもの以外のものもいくつかあって、心のなかも同じように私が大切にしたいわけでもないものを大切にしていることに気が付きました。誰のものかわからないレベルではなくて、これ代わりに持っておいてね、とか、限定品だから捨てないほうがいいよ、とか、他人の価値基準で大切にとっておいたものがいくつかあったのです。私と同じような気づきじゃなくても、部屋の掃除を通して心のなかにため込んでいるものが見えて、しかもそれを一掃してリセットすることで、自分にとって大切にしたいものを大切にしようとより強く思えるのではないでしょうか。

片付けの本はいろいろあると思いますが、超ミニマル主義という本を読んで私は4日間の断捨離に挑みました。部屋の断捨離以外にも、生活や身の回りのものから余分なものを排除して余白を作る考え方は参考になるのではないかと思います。片付けの仕方+αでおすすめです。

 


 

 

②問題との向き合い

 

半年かけて自分のなかの問題とも向き合ってきました。少しずつ芽が出てきて、行動力が身についているところです。自己肯定感の低さも、前から気が付いていたのですが、より強く意識して向き合おうとしています。

メンタル不調の場合、なにかしらの自分のなかの問題が浮き彫りになってしまった場合が多いと思います。私の場合はハラスメントできすが、もとからのいじめられ気質をなんとかしないといけない場面だったのです。

問題と向き合うには、一人で格闘するのはなかなか難しいので、通院やカウンセリングを行った方が良いでしょう。前回から記事にしている、認知行動療法   認知行動療法について - ひょん先生のブログ )やセルフコンパッション(  セルフコンパッションについて - ひょん先生のブログ  )もある程度は一人でできるのですが、人に話を聞いてもらうことで安心感や安らぎが得られ、専門的な意見やこの先の見通しも教えてくれるし、自分でも気が付かない成長に気付かせてくれます。一緒に問題解決に取り組んでくれる誰かがいることは心強いことです。休職中は傷病手当をもらうにしても、ある程度節約に意識が向くと思いますが、自分自身の問題と向き合うための費用はけちっちゃいけません。

 

③居場所の整理

 

仕事以外の主な対人交流の場、というのが、私の場合、友人、カフェです。なんとなく続けていた人づきあいの中から、本当に必要なものを吟味して、必要なさそうなものは排除して、補充が必要であるものは補充しました。

友人はそう簡単に補充できるものではないし、そもそも付き合わない!というのも難しいので、違和感を感じる友人は少し距離をとることにしました。

カフェはその点、いくらでもあるといえばあるので、傷ついてしまうようなやりとりのあるカフェは行かなくして、開拓をしました。

ずっと付き合いがあるし、ともやもやして続けているものも、切ってみてすっきりします。以外と唯一無二でもないのです。

ただ、人が自分にとって必要か、むしろ有害な関係か、というのはなかなか難しいので、まずは物の断捨離を先にして、それができるときに考えたほうが良いかもしれません。居場所の清算、再構築はそれなりに気力と手間が必要な作業なので、休職中にやってしまうのが良いと思います。ついでに言うと、節約計画も練り直しました。休職中は物、人、お金で本当に必要なものを考えていくのに良い時期だと思います。人に対しても距離をとる、くらいの断捨離であれば、一旦離れてみて必要な時はまた戻ることもできるので、ダメならもとにもどす、くらいの緩さで物、人、お金の最適化を試してみると良いと思います。

 

まとめ

 

今日は休職中にやってみてよかった3つのことをお伝えしました。

とはいっても、断捨離にしてもいきなりエネルギーはわかないと思うので、まずは療養が基本です。療養してうえで、少し元気出てきたけど、働けるまでじゃない、何をしよう、くらいの元気が出てから、①~③をしてみると良いと思います。問題との向き合いについては、かかりつけがあるなら主治医と話す中で整理されていくのかなと思います。自分とあう主治医やカウンセラーの見つけ方はこちらを参考にどうぞ(治療者を選ぶ時の3つのポイント - ひょん先生のブログ )。

お休み期間中なので、あまり追い込みすぎない程度に、取り入れてみたいものがあれば是非取り入れてみてください。