ひょん先生は背中で語りたい

精神科医。いじめられ体質から成長中。月曜日更新予定。

職場のハラスメント体質に気付くべきだったタイミング

こんばんは。

ハラスメントが心的外傷(トラウマ的出来事)となっていて、繰り返し思い出してしまうのですが、そのなかで、ここで気が付いていれば、というタイミングがあったので、共有したいと思います。今回は職場のハラスメント体質についてです。

ハラスメントは、まず自分がされていることがハラスメントだと気が付かないと対策ができません。私の場合、気が付いたときはすでに体調を崩して休職にまで至っていました。そして、ハラスメント委員会にいっても適切な対処がされない現在に至っています…。少しでも、今現在ハラスメントを受けている人たちがそれがハラスメントだと気が付いて、適切な対処に結びついてほしいと思っています。

ハラスメント体質に気が付くことで、ハラスメントに気が付きやすくなるし、問題が起きる前に離れるといった判断もしやすくなります。

 

 

ハラスメントが過去にも起きており、十分な対策が講じられていない

 

私の病院は、すでにベテランドクターのハラスメントが生じていて、他のドクターが体調を崩す、やめる、といったことが生じていましたが、しばらく放置されていました。今も、少し部署が離れましたが引き続き病院は雇用を続けています。また、基本的にドクターに対するいじめでしたが、最近、看護師に患者家族の前で過剰な叱責を行い、ハラスメントが問題となりましたが、それも「病院が間に入り相手をなだめている」と役職のあるドクターから聞きました。

すでにハラスメントの問題が起きていて、適切に対処せず、ハラスメントをした側をかばう組織であれば、あなたにも危害が生じる可能性や、生じたときに守ってもらえない可能性が高いです。

 

常識やルールといった表現で歪めた評価を行う

 

私はもともと、うつ病の既往があり療養しながら働いていました。直前にも休職を1か月しており、それは雇われるときに病院に伝えていました。私の病院では1年に1回契約更新の手続きが行われていて、一昨年までは、体調不良を励ましつつ、もう少し頑張ってほしい、という内容でした。雇われてすぐは急な体調不良で休むことも多かったのですが、去年の更新の話し合いのときは、急に休むこともなくなってきていて、ある程度、病院が求めている業務量をこなせつつありました。しかし、その時の病院の評価は「最近は休むこともなく、社会人としての自覚ができてよかった。社会人としてきちんと仕事をしてほしい。」と言われました。先に申し上げたように、事情を説明していたにも関わらずです。この時は健康状態は良かったので、この時点で転職しておけばよかったと思っています。労基署にいっても、これはかなりグレーなんだと思うのですが、契約更新の場で私が意見することが難しい環境で言い渡されたことであり、一種のパワハラだったと受け止めています。

個々の事情を鑑みずに社会人として、常識的に、という言葉を用いる組織、人はあなたを組織の部品の一部として扱っていて、尊重すべき人であるとは見なしていない可能性が高いと思います。人格的扱いをしていないので、組織全体としてハラスメントが生じやすい環境になるし、ハラスメントをする人は、自分の意見としてではなく、都合よく社会の常識やルールを引用する傾向にあり、ハラスメントをする人の特徴とも合致します。

 

上層部や経営陣がワンマンである、難が多い

 

そもそも院長が至極威圧的な人でした。機嫌が良いときは丁寧な人でしたが、会議の場で院長の意見に反対すると、その場でひどく怒鳴られました。他の人がフォローをいれると、その人まで猛攻撃にあいます。最近はコロナで会議にも参加しなくなったので、怒鳴ることはなくなっていましたが。

また、コロナが流行しはじめて、院長が免疫抑制剤を服用している関係もあると思うのですが、挨拶を無視する、体ごと避けることも頻繁にありました。私はたぶん、コロナ以降で挨拶を返してもらったことがないし、年明け最初の勤務日に院長先生とすれ違ったときに珍しく会釈を返してくれたので、年始の挨拶を丁寧にしたのですが、やはり無視+体ごと避けられました…。

上層部が反論を許さないような組織は、風通しが悪く、上層部事態がハラスメントを行っているような状態なので、問題視されにくく、ハラスメントの温床となりやすいのだと思います。

 

まとめ

あくまで個人の体験からですが、職場のハラスメント体質に気付くべきタイミングについてご紹介しました。

ハラスメントはハラスメントとして認識しないと対処が遅れてしまいます。まずはオーバーな受け取り方だったしても、特に慢性的に行われていることがハラスメントであったか気を付けたほうが良いと思います。

このような職場に勤めないほうが良いと思いますが、どうしても何かしらの事情で勤めなければいけないときは、ハラスメントが生じやすいことを理解したうえで、怪しい言動については疑うことが大切だと思います。